「環境省ESDの10年促進事業(岡山市京山地区)」プログラム
ESDの第一人者である
阿部治先生を囲んでのESD公開学習会


主催:岡山市立京山公民館・岡山市京山地区ESD推進協議会
平成20年10月24日(金)14時〜16時 岡山市立京山公民館 第一講座室



 阿部治先生(「ESDの10年」推進会議代表理事、立教大学ESD研究センター長)を囲んでのESD公開学習会です。阿部治先生から、今、ESDの国際的動向はどうなっているのか、国内外の最新の取り組み情報などを教えてもらいながら、岡山でのESDの取り組みの意義や、今後どういう取り組みを進めていくのがよいのかのヒントなどを得ました。




ESD-J代表の阿部治先生を囲んでのESD公開学習会でのアンケート結果概要
(平成20年10月24日 京山公民館)


@ESDを知らない人から「ESDって何?」と聞かれたら、簡潔になんと答えられていますか?
・持続可能な社会を開発するための教育で、安全、環境、平和に関係する教育では?
・維持可能なデザインを教育すること
・未来社会のための教育
・私たちの生活に密接に関係もある大切な環境教育。将来の日本、世界になくてはならないもの。
・当たり前にあることを当たり前にそこにあるように手助けしていく活動のこと
・持続発展教育。現在の地球環境、社会の仕組み、豊かさ、文化を将来に伝えていくための取り組み
・持続可能な開発の略で、次の社会を持続的に維持していくための世代を作る活動
・未来学習
・なかなか難しいです。持続可能なための開発といっています。
・持続可能な開発のための教育。より良い社会を築くために未来につなげていくために行う教育
・様々な分野の教育活動を繋ぎ、より良い未来のために持続的、継続的に力を育てていく活動のこと

AESD活動をされている方は、どんなESD活動をされていますか?
・会社の環境活動
・森と住まい手と建築技術者の会で、近くの山の木で家を建てるよう啓蒙活動をしています。
・地域、町内会員へ機会ある毎にESD理念、活動の説明。地域環境の改善へむかっての意思疎通と実行。高齢者を入れるにはどうするかを考える。
・岡山KEEP
・環境や食、地域社会とのつながりをテーマにした活動(菜の花プロジェクト)
・文部科学省SSHの助成を受けて、女性理系支援という目的で教育研究に取り組んでいます。
(研究課題:サンショウウオの保護、自然林の調査、西表研修、ボルネオ環境研修)
・研究活動(主にドイツの学校教育)。岡山ESD推進
・ESD国際シンポジウムin藤田公民館を行いました。
・公民館講座

BESDで悩んだり、わからなくて困っていることは何ですか?
・大きな動きのことはさっぱりわかりません。
・今日のヒント 生物(生活)多様性→中山間地域問題(里山問題)=ESD
・E=教育だが、小中高校でどのように教育なさっておられるかが地域の高齢者にわからない。(伝わらない)どのようにすればよいか。
・周囲に理解してもらうこと。
・大学関係者でもその認識の共有ができない。
・やはり言葉の説明が難しい。普段やっていることがESDという日本語でくくられるため難しくなっている感じがします。
・現在行われている講座にESDを取り入れていくこと。

C今日の学習会に参加しての感想
・建築業界ではSustainable design とも言うかと思いますが、Developmentというと、英語力がない故かも知れませんが、もうこれ以上開発しなくても良いのではと思ってしまいます。
・理念には問題がないが流行らない。クールビズのような強力なプロパガンダが必要。阿部先生が言われるように、地域の問題として地道に進めると言うことでしょうか。でも他地域(海外)との連携は可能だし楽しいことと思います。
・地域住民の意識を高めることも小中学校に加えて大切と思うことを私も表明させて頂きました。
・ESDは確かに「あるべきものをあるべき所へ」であるが、それだけでなく、「あるべきものがそこに無ければ作ればいい。あるべきでないものがはびこるなら、交通整理をするのがESDだ」と思いました。そしてESDをするには義務からでなく他人のためにやってあげるのではなく、今と未来の自分のためにやるのだと言うことを忘れないのが大切だと思いました。
・時間的に短かった? テーマを絞って意志交換ができればと感じました。
・国内外のESDの現在の動向がよくわかりました。
・ネットワーク化、情報発信の大切さ、コミュニケーションの大切さを感じました。ESDについて難しいものという感じがありましたが、先生の話で元気を頂きました。
・個人的なことですが、日頃業務で地域課題をとらえ、担当者、組織としてどう解決していくか、またその活動を続けていかなければならないと思っていますが、なかなか難しいなと思っています。取り組みを始める上で、これから頑張っていこうと思います。
・良い機会を頂きありがとうございました。是非様々の機会にお呼び頂ければ幸いです。



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